11日は東日本大震災の月命日です。宮城県気仙沼市の震災遺構では、地元の中学生・高校生が語り部ガイドとしてその教訓を伝えました。
語り部「私たちが語り部をやっていて一番伝えたいのは、津波が来たらとりあえず逃げろということです」
気仙沼市の震災遺構・伝承館は、津波に襲われた気仙沼向洋高校の旧校舎を当時の状態のまま残した施設です。在校生は屋上などに避難して全員無事でした。
月に一度地元の中学生・高校生が語り部を務めていますが、多くの人が訪れるお盆の時期に合わせて2025年は4日間続けて語り部を実施しています。
校舎の4階に残された津波の跡、それほどの高さに見えませんが。
語り部「この高さってひざ下くらいじゃないですか。でも成人男性が立っていられないくらいなんですよ、津波って」
来館者「まさか4階まで津波が来ていたとは知らなくて、びっくりしています。こんなに津波って大きいのがあるんだという感じですね」
2019年の開館以来、この震災遺構・伝承館には35万人余りが訪れていて、若い世代が教訓の伝承を続けています。
語り部高校2年生・三浦大和さん「大切なものとかが家にあると思うんですが、まずは命を大事にして過ごしてほしいと伝えています」