15日は終戦の日です。80年という節目を迎え、宮城県内でも戦没者を悼み、平和を誓う催しが各地で執り行われています。

 仙台市青葉区の県護国神社では戦没者を悼む臨時大祭が執り行われ、東京の全国戦没者追悼式に合わせ、正午に黙祷を捧げました。 参拝者「満州で亡くなったのがずっと分からなかった不明で。この戦争を忘れないで本当に平和って大事だと伝えたい」「2025年は終戦80年の節目でもありまして、戦争経験はしてないんですけど知っていく努力、姿勢が必要ではないかと。そういったことを思い返す日という意味で、本日参拝させていただきました」

 会場近くでは、日本兵の軍服や戦時下の資料など約300点が展示され、訪れた人たちは終戦80年の節目の年に平和への思いを深めていました。

 一方、仙台市青葉区のせんだいメディアテークでは、市民団体による平和集会が行われ、仙台市に住む被爆者の木村緋紗子さんが、戦争と核兵器がない世界を作るよう訴えました。

 現在88歳の木村さんは、2024年ノーベル平和賞を受賞した日本被団協の代表理事を務めています。

 80年前の8月6日、広島の爆心地から約1.6キロの場所で被爆。祖父と父ら親族8人を亡くしました。

 参加者に1枚の絵を見せた木村さん。自分の証言をもとに広島の高校生が描いた祖父の姿です。

 被爆して赤くただれた体。当時8歳の木村さんは祖父が亡くなるまで、懸命に看病したといいます。

 原爆に人生を一変させられた木村さん。自分の被爆体験から核兵器と戦争のない世界を訴えました。

 木村緋紗子さん「戦争があるからこそ核兵器を使うんです。戦争は人間の心で生まれるものですから、人間の心で閉じることができます」

 講演の最後は長崎で被爆した山口仙二さんの有名な演説の一節で締めくくりました。

 木村緋紗子さん「ノーモアヒロシマ・ナガサキノーモアヒバクシャノーモアウォー!」