カムチャツカ半島付近で巨大地震が起きてから、19日で3週間です。津波の被害を受けた宮城県気仙沼大島のカキ養殖施設では、10月からの出荷に向けて復旧作業が続いています。

 気仙沼大島の亀山地区では、養殖いかだ約130台のうち120台でロープの切断などの津波による被害が確認されています。

 カキ養殖業の小松さんは5日から復旧作業を進めていますが、全体を元通りにするためには年単位の時間がかかると話します。

 一部のいかだはロープを切断しないと復旧できないといい、その場合はカキの出荷を諦めざるを得ないということです。

 カキ養殖業者小松武さん「どうしてもカキのロープ同士が絡んでいますので、それをどれくらい残せるのか切断せざるを得ないのかというところは、今からやってみてだんだん分かってきます」

 県は今回の津波に伴う被害状況を集計していますが、19日時点で約600万円となっています。

 こうした中、県は被害を受けた漁業者の資金繰りを支援する原則無利子の融資の受け付けを始めました。養殖設備の改修などが必要な漁業者に対し最大で500万円を貸し付け、返還までの期間は2年以内としています。 8月19日から12月26日まで、東日本信漁連の窓口で受け付けるということです。