猛暑の影響が心配される生鮮食品の値段について、仙台市のスーパーで聞きました。夏バテ防止にも役立つ野菜が値上がりしています。

 宮城野区にあるみやぎ生協の店舗です。

 中津川夏帆記者「猛暑の影響で特に値上がりしているのがトマトです。こちらの店では100円ほど例年に比べて高くなっているということです」

 担当者によりますと、猛暑の影響でトマトは全国的に不作となっていてお盆明け頃から品薄のため高値になっています。

 買い物客「全体的にやっぱりトマトも高いし全て上がってますね。ちょっと買い物すると4000円5000円いっちゃいますね。子どもたちが食べるということであれば、食べやすいものを買わざるを得ないので」「高いですけどでもそれなりですよね。食べないことは無いので、暑いからね野菜も大変ですよ。農家さんも大変だし食べる方ばっかり大変なんて言ってられない」

 残暑の影響が続いていることから今後、秋や冬に収穫するトマトにまで影響が続く可能性があると言います。

 みやぎ生協セラビ幸町店農産チーフ川畑雄介さん「暑さで種まきが遅れてまして、今後出てくるトマトも少し高くなる予定ではあります」

 一方で価格が落ち着いている野菜もあります。猛暑の影響が出る前の春先に収穫したタマネギやジャガイモです。こちらの店舗では、前年よりも100円ほど値下がりしているということです。

 工場で生産しているため天候の影響を受けないキノコ類も、秋に需要が高まる前の今は価格が比較的落ち着いているということです。

 担当者は、猛暑の影響が今後どの程度出てくるかはまだ分からないと話しています。

 消費者物価指数の今後の見通しについて、七十七リサーチ&コンサルティングの田口庸友首席エコノミストは「最低賃金の引き上げに伴う人件費の増加や、暑さによる不作から野菜や肉や卵などの値段が上がる猛暑インフレで、更に物価が上昇する可能性がある」としています。