宮城県が舞台となった映画「ぼくが生きてる、ふたつの世界」の上映会が角田市で開催されました。

 塩釜市出身で耳の聞こえない親を持つ健聴者=コーダである五十嵐大さんの自伝的エッセイが原作の映画「ぼくが生きてる、ふたつの世界」。

 宮城県の小さな港町を舞台に、主演の吉沢亮さんが”きこえる世界“と”きこえない世界“を行き来する若者の心を繊細に演じています。

 TAMA映画賞では吉沢亮さんが最優秀男優賞を受賞したほか、日本映画批評家大賞では作品賞や編集賞など4冠に輝きました。

 上映の輪を更に県内に広げようと、宮城県上映推進委員会は各自治体と協力し上映会を始めました。

 上映会の初回は8月31日に角田市のかくだ田園ホールで開催され、午前と午後の2回で役900人が鑑賞しました。

 来場者「2つの立場での葛藤があってどちらも、親の立場も聞こえる子どもの立場も知らない世界ですけど、苦しいなって思って涙が止まらなかったです」

 宮城県上映会は今後、名取市、大崎市、大和町で開催される予定です。共通前売券は1200円です。