気象庁は5日に静岡県牧之原市から吉田町にかけて発生した竜巻について「過去最高クラスだった」との見解を示しました。

 気象庁によりますと、午後0時50分ごろ、静岡県牧之原市から吉田町にかけて突風が発生し、電柱が倒れて停電になったり、4トントラックが横転したりするなどの被害が出ました。

 気象庁の機動調査班が現場で被害状況などを調べた結果、突風は「竜巻と認められる」と判断しました。

 風速約75メートルと推定され、突風の強さを表す「日本版改良藤田スケール」と呼ばれる基準で、6段階のうち上から3番目に該当する「JEF3」でした。

 2016年に、この基準の運用を始めてからJEF3と認定されるのは2018年6月にあった沖縄県伊江村の竜巻以来、2例目で、気象庁は今回の竜巻について過去最高クラスだったとの見解を示しました。

 また、今月5日午後0時半ごろに静岡県掛川市で発生した突風については「竜巻の可能性が高い」と判断しました。

 風速約55メートルと推定され、「日本版改良藤田スケール」で6段階のうち上から4番目に該当する「JEF2」でした。

 気象庁は5日に突風被害が報告された他の地域の調査結果については今後、まとまり次第公表するとしています。