8月の貿易統計はアメリカ向けの輸出が5カ月連続で減少しました。トランプ政権による高関税の影響が続いています。

 財務省が発表した8月の貿易統計によりますと、アメリカ向けの輸出は自動車が前の年から3割近く減り、全体でも13.8%減少しました。

 日米の関税協議は7月に合意したものの、関税の引き下げ時期が決まっていませんでした。

 自動車メーカーは、輸出する自動車の単価を下げるなどして関税による影響を抑える動きが続いたとみられます。

 一方、アメリカからの輸入は航空機などを中心に11.6%増え、対米黒字額は3240億円と半減しました。

 全体での貿易収支は2425億円の赤字でした。

 赤字は2カ月連続です。