土地取引の指標になる地価調査が公表されました。価格は宮城県全体では13年連続で上昇しましたが、建築費の高騰などで上昇幅は縮小しました。
地価調査は毎年7月1日時点の土地の価格を県が調べます。35市町村の410地点が対象です。
住宅地や商業地を合わせた県全体の平均は1平方メートル当たり12万5000円で、前年よりも1.8%高くなり13年連続で上昇しました。
不動産鑑定士西山敦氏「仙台圏の地価の上昇が内陸部や沿岸部の大きな下落を補う形で、近年継続している流れと同じです。二極化のような形になっている」
住宅地のトップは青葉区上杉4丁目で、1平方メートル当たり46万3000円でした。商業地のトップは青葉区中央2丁目で1平方メートル当たり446万円で、43年連続のトップでした。
価格の上昇率は住宅地のトップが利府町神谷沢の11.4%、商業地の上昇率トップは3年連続で宮城野区榴岡1丁目で14.3%でした。
下落率トップは住宅地と商業地いずれも気仙沼市本吉町でした。住宅地が5.9%、商業地が5.8%でした。
不動産鑑定士西山敦氏「金利が上昇傾向にあって建築費が上がるという状況が続くので、不動産市場は縮小する傾向に向かっている感じはする」