宮城県大崎市の酒造会社、一ノ蔵では他の蔵元に先駆けて新米を使った酒造りが始まりました。

 まずは甑(こしき)と呼ばれるせいろで、酒米を蒸す作業が行われました。

 酒米には自社の田んぼで生産し9月に収穫したやまのしずくが使われ、猛暑や雨不足の影響で粒は小さいものの品質は良く、全て一等米だったということです。

 蒸した米は、麹菌を繁殖させるための麹室に運ばれ蔵人が丁寧にかき混ぜました。2日ほど寝かせると麹ができ上がり、新酒の仕込みに使われます。

 そして酒造りの開始を告げる甑起こしの神事が執り行われ、今シーズンの作業の安全を祈願しました。

 鈴木整社長「新米新酒らしいキリッと辛口の宮城県の味というものをお届けしたいなと思っています」

 新米を使った新酒は、11月に全国の酒店に出荷されます。