アパートのごみ箱に出産後すぐの赤ちゃんを遺棄して殺害しようとした罪に問われている女に、検察側は懲役4年を求刑しました。
北川望歩被告(23)は去年、東京・練馬区のアパートでごみ箱に乳児を遺棄して殺害しようとした罪に問われています。
これまでの裁判で北川被告は起訴内容を認めています。
29日の論告で検察側は、「赤ちゃんをごみ同然に扱い、誰にも発見されていなかったら死亡する可能性が高かった」と指摘したうえで、遺棄した翌日に地下アイドルのライブに行くなど「赤ちゃんに関心はなく自分の好きなことはしていて、パニック状態だったとは言えない」として、北川被告に懲役4年を求刑しました。
弁護側は「男児の泣き声を聞いておらず、死んでしまったと思っていた」として殺意を否認し、家族の支援体制も整っていることから懲役3年、執行猶予5年、保護観察付きの処分が相当と主張しました。
北川被告は最後に、「赤ちゃんのことを考えずに行動したことを反省しています。赤ちゃんの幸せのために自分のできることをしようと思います」と述べました。