自民党の総裁選挙は、4日午後1時から国会議員票を含む投開票が始まります。最新の情勢はどうなっているのでしょうか、自民党本部から報告です。

 (政治部・澤井尚子記者報告)  投開票まであと1時間ほどとなりました。

 党員票の開票速報が徐々に漏れ伝わるなか、誰に1票を投じるべきかという決断に向けた緊張感が高まっています。

 ANNの取材では、国会議員票では、小泉さんがおよそ90人の支持を固めてリードを保ち、林さん、高市さんと続いています。

 今入ってきた情報ですが、現在の党員票の開票状況をANNが独自で分析すると、多くの都道府県で高市さんがトップです。

 続いて小泉さん、林さんは3番手となっています。

 上位2人の決選投票にもつれ込むのが確実で、林陣営は2位に食い込もうと、高市陣営からも票を引きはがしています。

 決選では国会議員票の比重が高まるため小泉さん・高市さんの2人の戦いなら、小泉さんが優勢です。

 ただ、高市陣営も「党員票で圧倒する」と強気で、3位以下の陣営からも、「党員の声を無視すれば今度こそ見放される」と心配の声があります。

 また、党内唯一の派閥を率いる麻生最高顧問の動きもポイントです。

 麻生氏の側近議員は「党員投票の結果が民意で、1位になった人に決選投票で投票する」と話していて、小泉陣営の幹部は「まとまって高市さんに行かれたら困る」と警戒しています。

 午後3時過ぎに新しい総裁が選ばれる見通しです。