■“サンマに異変”豊漁は幻?

 炭火で香ばしく焼かれるのは、秋の味覚「サンマ」です。

 ここ数年、不漁が続いていましたが、今シーズンは“奇跡のサンマ”と呼ばれるほどの豊漁に。サイズが大きく、脂乗りも良いのが特徴です。

 しかし、そんな奇跡のサンマに異変が…。

三共水産 伊藤浩也課長 「9月の下旬から少しサイズが落ちてきた、脂乗りもやや落ちてきた。もう“奇跡”ではない」

 先月のサンマとサイズを比較してみると、先月のサンマは丸みを帯びて高さがあるのに対して、現在のサンマは真っすぐで高さがありません。

 影響は、スーパーにも…。

買い物客 「あまりにも小さいのでびっくり」 「もう少し大きいほうがいいかな」

 このスーパーでは仕入れ価格が安く、サイズも大きかった先月はサンマを1匹150円ほどで販売していましたが、今では小ぶりのものでも価格を値上げしました。

田子重セナ店 簾野泰博店長代理 「仕入れ値自体も2、3割は原価として上がっている。お客も値段が高いと手に取りにくい状況になって売り上げも下がってきている」

 豊漁から一転、サンマに一体何が。専門家は…。

国立研究開発法人 水産研究・教育機構 冨士泰期主任研究員 「(ピーク時に比べて)非常に少ない水準なので、そういう意味では(今年は)豊漁とはいえない。(先月は)いろいろかみ合ってうまくとれたっていうのがここまでの経過」