バスの運転手不足を補おうと、仙台市は路線バスの自動運転を目指しています。青葉区錦ケ丘地区で18日から実証実験が始まります。
中津川夏帆記者「自動運転バスにはいくつもカメラが着いていて、道路の状況を360度確認できるということです」
実証実験では自動運転の実用化に向けて、運転士が運転をしながら道路の危険箇所や道幅などを確認します。
運行ルートは錦ケ丘地区とJR愛子駅を結ぶ約5.5キロの区間です。2023年にバスの便が大幅に減り、住民の移動手段の確保が課題となっています。
錦ケ丘連合自治会小倉薫会長「(バスの減便を)何とかしてよというような悲鳴のような声を耳にしまして、何とか実現に向けて前へ向かっていきたい」
仙台市は、運転士不足への対応などのため路線バスの自動運転を導入する予定です。
目指すのは、運転全てをシステムが行うレベル4の自動運転です。
茨城県日立市で既に実際に運行されているレベル4の自動運転バスは、カメラやセンサーで周辺の状況を把握し自動で減速や停車ができます。基本的に、運転士がハンドルを握ることはありません。
茨城県日立市小川春樹市長「タクシーやバスの運転手さんの確保が非常に難しいなかで、自動運転が未来の交通システムとして広がっていくことを大いに期待している」
仙台市は2024年、青葉山エリアでバスの操作の一部を自動で行うレベル2の自動運転の実証実験を行っています。
レベル2の実証実験は11月以降、青葉山エリアや太白区の秋保エリアなどでも行われます。
仙台市は実証実験のデータを活用し、レベル4の自動運転に引き上げますが時期はまだ決まっていないということです。
仙台市まちづくり政策局プロジェクト推進課工藤圭主幹「市民の皆様にも広く自動運転に触れていただいて、将来の公共交通をカバーしていく手段としてしっかりと取り組みを進めて行きたい」
錦ケ丘エリアの実証実験のバスは18日に6便、19日に5便運行され誰でも無料で乗車できます。