空気を入れる必要のない「パンクしないタイヤ」を取り付けた車両の試乗会が行われました。“地方の足”としての活用が期待されています。

 時速20キロ未満でゆっくりと進む6人乗りの電動車。取り付けられているのは、空気を入れる必要のないタイヤです。

 特殊な樹脂で表面のゴムを支える構造で、パンクの心配がありません。

 このタイヤを地方での交通弱者や高齢者の足として使われている車両に導入しようとする動きが進んでいます。

 ブリヂストンは去年からこのタイヤを使った実証実験を始めています。

 無事故で6000キロを走った実績があるということです。

ブリヂストンAirFree開発推進部長 岩淵芳典氏 「地方ですと人手不足であったり、そういったものを解消できるようなものとして『エアフリー』(エアレスタイヤ)を提案させていただいている」

 空気圧のチェックなどのメンテナンスを省くことができ、人手不足が続く地方での交通手段の構築に貢献できるとしています。

 来月から富山市が電動バスに試験導入し、来年度にも正式な採用を目指すなど、複数の自治体が導入に向けた検討を始めています。