宮城県の陸上自衛隊に勤務する男性隊員が上司から日常的にハラスメントを受けPTSDを発症したとして、国や上司に対し1000万円の賠償を求めて提訴しました。

 宮城県の陸上自衛隊に勤務する30代男性は、入隊以降上司2人からキスされるなど性的行為や、たばこを押し付けられるなどの暴行を繰り返し受けたと訴えています。

 男性はPTSDと診断され一時休職しましたが、自衛隊の調査では「目撃証言はあるが主張が不明瞭」としてハラスメントとは認定されませんでした。

 2024年12月に公務員の労災に当たる公務災害を申請したものの認定されず、状況に改善が見られないとして男性は23日、国と上司に対し1000万円の損害賠償を求め仙台地裁に提訴しました。

 提訴した男性隊員「いい職場環境で働けるように改善していける組織に変わっていけたら」

 陸上自衛隊東北方面総監部は「訴状が届き次第適切に対応していきたい」とコメントしています。