去年、ノーベル平和賞を受賞した日本被団協の代表委員を務める田中熙巳さんが、仙台を訪れ、高校生に特別授業を行いました。
13歳の時に長崎で被ばくした田中熙巳さん(93)。高校生、約30人に自らの体験を語りました。
【田中熙巳さん】
「パーと、本当になんといったらいいかな。口でも何でも表現できないんですけど、世の中が真っ白になっちゃったんですよ。音もなく真っ白になって。やっぱり動物ですよね。死の危険を感じた」
田中さんは原爆投下後、道端に倒れている多くの遺体を見て、戦争はあってはならないと感じたと話しました。
【講演を聞いた高校生】
「怖さというか、核を使って戦争するのはいけないことだと感じました」
高校生たちは、田中さんの話にじっと耳を傾けていました。