うつ病などを発症し、去年、大手物流会社をやめた40代女性・Aさん。元同僚男性をセクハラで訴えていました。何があったのでしょうか。

 判決によると、年上で上司的立場だった同僚男性は、Aさんをこう呼んでいました。

上司的立場の同僚 「Aちゃん」

 Aさんは日常的に「ちゃん」付けで呼ばれたことをセクハラだと訴えたのです。

 他にも、顧客の荷物を探していたAさんが後ろから近付いたこの同僚に驚き、「きゃっ」と声をあげたところ…。

上司的立場の同僚 「今のかわいい」

 また別の日の仕事中、前かがみになったAさんに…。

上司的立場の同僚 「はだけて下着が見えてしまうよ」

 この会話の流れで…。

上司的立場の同僚 「体型良いよね」

 このような発言が行われていました。

 23日の判決で、「ちゃん」付けについて東京地裁は…。

「成人に対して用いられるのは、交際相手等の親密な関係にある場合が多い。『ちゃん』付けで呼ぶことは不快感を与えるものであったといえる」

 また、一連の言動も含め…。

「違法なハラスメントとして不法行為にあたるというべきである」

 「ちゃん」付けなどをハラスメントと認定。元同僚男性に慰謝料22万円を支払うよう言い渡しました。