闘病生活を続ける子どもたちに花火を見せたいと、山梨大学の学生らがクラウドファンディングで資金を募り、花火を打ち上げました。

 打ち上げ花火を真剣な眼差しで見つめるのは、病気と闘う子どもたちです。

 山梨大学医学部附属病院の小児病棟では、およそ20人の子どもたちが入院生活を送っています。

 子どもらは感染症にかかるのを防ぐため、家族や友達と自由に出掛けることができません。

 山梨大学の学生らは、病院の実習の際に外出制限のある子どもたちが多くいることを知り、入院生活を少しでも楽しんでもらおうと花火大会を企画しました。

山梨大学 医学科5年 久保田翔夢さん 「小児病棟の子どもたちに花火を通じて非日常をお届けしたい。長期入院になっている子どもの中には花火を見るのが難しかった子もいるので、今回、この花火を見るのを楽しみにしている」

 花火大会には入院中の子どもたちのほか、通院しながら闘病を続ける子どもたちも招待され、病院の目の前で色鮮やかな花火が打ち上げられました。

来場者 「近かったのでびっくりしていたけど、きれいって言ってました。この子も入院していたんですけど、入院している間は外に出られず、病棟にずっといるんで、病棟から見られて、すごくうれしいです」

 学生らは子どもたちのためにこの取り組みを今後も後輩に引き継いでいきたいということです。