西ヨーロッパのオランダで総選挙が実施され、選挙前に第1党だった、「反移民」などを掲げる極右が失速し、中道左派が第1党になる見通しです。

 オランダで29日、総選挙の投開票があり地元メディアの出口調査では、中道左派の「民主66」が下院150議席のうち27議席を獲得し第1党となる見通しです。

 一方で、選挙前に第1党(37議席)で、「反移民」や「反EU」を掲げる極右「自由党」は事前の世論調査ではトップの支持率でしたが、失速して25議席にとどまり、第2党に転落しました。

 中道右派の「自由民主党」が23議席で第3党になると予測されています。

 オランダでは、4党による連立政権の一角を担っていた極右「自由党」が、難民政策などを巡って離脱し、6月に政権が崩壊しました。

 直近3回の総選挙では、政権発足までに7カ月以上かかっていて、今回も連立協議や首相の選定が難航するとみられています。