仙台市青葉区の住宅近くの山林で、わなに掛かっている子グマ2頭が見つかり、近くにいた親グマ1頭と共に駆除されました。
鈴木暁人記者「猟友会が銃を持って山林に入っていきました。現場は緊張感に包まれています」
現場は青葉区上愛子の広瀬川沿いの山林で、周囲には住宅も立ち並んでいます。
21日午後5時ごろ、山林の中で箱わなに掛かっている子グマ2頭が見つかりました。 日が暮れて危険なため、仙台市は明るくなるまで対応を見合わせていましたが、一夜明けた22日午前6時ごろには、わなの近くにいる親グマも見つかりました。
佐藤健二カメラマン「ソーラーパネルの奥、森から銃声のような音が聞こえました」
鈴木暁人記者「立て続けに2発目の銃声が聞こえました」
佐藤健二カメラマン「引きずって運んでいるような様子が見られます。駆除したクマと思われる物を運んでいます」
仙台市によりますと午前11時45分ごろ、市の委託を受けた猟友会がわなに掛かっていた子グマ2頭と近くにいた親グマ1頭を駆除したということです。
住民「1週間前から警察が外に出ないでくださいって」「ドア開けたらクマが来てるかもしれないからね」「(駆除されて)良かったですよ。ある程度安心して出掛けられるからね」
更に、仙台市中心部でもクマの目撃情報です。
警察によりますと22日午前5時15分ごろ、青葉区大手町の路上で「体長約80センチの子グマが座っている」と通行人の女性から通報がありました。
クマはその後に立ち去り、けがをした人はいないということです。
現場は仙台市地下鉄東西線大町西公園駅に近い、市街地の一角です。近くでは21日午前5時20分ごろ、現場から300メートルほど東にある宮城県医師会館の南側の路上で子グマが目撃されていますが、同じ固体かどうかは分かっていません。
そして、青葉区の台原森林公園では21日、公園の東屋近くでクマが目撃されたため、中心部の森へと続く遊歩道の8カ所で立ち入りを規制しました。
一夜明けた22日朝も、公園に面した仙台市地下鉄南北線の旭ヶ丘駅では、クマへの注意を促す掲示が設置されていました。
公園ではその後の目撃情報が無かったことから午前10時ごろ、市職員の手によってすべての規制が解除されました。
市によりますと、クマの目撃で立ち入り規制を行ったのは今回が初めてだということです。
「東北では、ほぼクマを見かけない場所は無いという事を見たので、本当にどこから来たんだろう」「公園を使えないと不便な人も多いと思うので、何事も無いといいなというところですね」