首脳会談に臨んでいる中国側の狙いは何なのか。北京から報告です。

 (尾崎圭朗記者報告)  会談の冒頭で、習近平国家主席は「アメリカとは国のあり方が違うが、両国は互いに支え合い共に発展することができる。両国はパートナーであり、友人であるべきだ」などと述べ、協調姿勢を示しました。

 中国では、メディアや有識者の間で中国のほうが優位に交渉を進めているという見方が広まっています。

 理由としては、レアアースでは中国が圧倒的なシェアを持っていて、輸出規制などのカードをどう切るかは中国側が主導権を握っているなどといった考えが根底にはあります。

 レアアース規制については実施が1年延期されるとの見方も出ていますが、日中関係筋によりますと、「米中の間で結局は問題が先送りされるだけ」といった冷ややかな見方も出ています。

 また、もう一つ中国側の大きな関心事と言えるのが、台湾問題です。

 これまで台湾についての態度がはっきりしていないトランプ大統領が今回の会談でどう切り出してくるのか、中国側は注目しています。