福島県沖地震のグループ補助金をめぐり、口利きの見返りに現金を受け取った罪に問われている元県議の控訴審判決で、仙台高裁は一審の有罪判決を支持し控訴を退けました。

 25日朝に裁判所に現れた元県議の仁田和廣被告。
 仁田和廣被告「無罪判決が出る」

 仁田被告(75)は2021年から2022年にかけて被災した水産加工会社に補助金が出るよう県職員に働き掛け、見返りに現金50万円を受け取った罪に問われています。「働き掛けの報酬ではなく、政策研究会の会費として受け取った」などと無罪を主張していました。

 一審の仙台地裁は「働き掛けの直後に現金を依頼するなど、見返りとして受け取ったと推認できる」として、懲役2年執行猶予3年の判決を言い渡し仁田被告が控訴していました。

 25日の判決で仙台高裁は、業者側の供述などから「現金は見返りとした一審の事実認定に誤りはない」として控訴を退けました。

 仁田和廣被告「判決の内容はあまりにも理不尽で、裁判所の都合だけでやられたと思う。悔しくてたまりません」

 上告については今後、検討するとしています。