26日午後3時から27日午後3時までに、宮城県ではクマの目撃情報が7件発表されています。

 大崎市2件、仙台市・登米市・石巻市・東松島市・川崎町でそれぞれ1件です。

 出没はいつまで続くのでしょうか。専門家に聞きました。

 北海道と東北を中心に、2025年は全国で異例の多さでクマ被害が出ています。

 2025年度の宮城県のクマの目撃情報は、11月21日までに2878件で前年度の3倍以上となり過去最多です。

 11月上旬には1日30件ほど寄せられていた目撃情報が1日10件ほどと、徐々に減ってきています。

 野生動物の生態に詳しい石巻専修大学辻大和教授は、このように指摘します。

 石巻専修大学辻大和教授「クマは一般的に11月下旬から冬眠に入ると言われています。ですからここ最近の目撃情報の低下ということが、多少冬眠に入った個体が増えてきているということだと思います」

 しかしこの先も油断はできません。クマは冬眠する動物というイメージがありますが、絶対に冬眠が必要なわけではないからです。 石巻専修大学辻大和教授「クマの中には人里に居ついてしまって、人間の食べ物を日常的に食べるような個体もいるんですね。そうなってくるとクマの栄養状態が比較的良いので、冬眠しないクマも出てきちゃうんですよ。もしかしたら12月になっても出てくるクマっていうのもいるのかもしれません」

 宮城県では、クマに関する情報をHPで公開しています。