運転士不足を補おうと、仙台市が路線バスの自動運転を目指しています。青葉山エリアでは2023年から公道での実証実験が始まりましたが、沿岸部でも実験が始まりました。

 運行ルートは、仙台港フェリーターミナルとJR陸前高砂駅を結ぶ往復約10キロの区間です。

 津波発生の恐れがある際には避難が必要な沿岸部が含まれるため、災害対応の観点からも安全なサービスの提供が求められます。

 内田有香アナウンサー「災害が発生した想定で運行しています。運転手が操作していなくても自動でルートが切替えられ、近くの避難場所へと向かっています」

 バスは、遠隔で災害情報のほか道路工事の情報なども受け最適なルートを走行することができます。

 仙台市が目指すのは、運転に関わる全てをシステムで行いドライバーが不要となるレベル4の自動運転です。

 仙台市まちづくり政策局政策企画部藤原知明部長「にぎわいが多い地域なので観光の2次交通という位置付けや、一方で津波の危険もある地域なので、非常時にどういう対応ができるのかをこの地域で実証する」

 仙台東部北エリアでは、12月2日から7日に1日6便が一般向けに運行されます。乗車は事前予約制で、誰でも無料で乗車できます。