6月、仙台市宮城野区の国道45号坂下交差点で、自転車に乗っていた女性をトラックでひいて死亡させた罪などに問われている男の裁判で、男は女性をひいたことに気づいていなかったと述べ、ひき逃げの罪について否認しました。
起訴状などによりますと山形県天童市の運転手魚住隆浩被告(58)は6月、宮城野区原町の国道45号坂下交差点で、自転車に乗っていた当時68歳の女性をトラックでひいて死亡させたうえそのまま逃げた罪に問われています。
仙台地裁で開かれた裁判では追起訴されたひき逃げの罪について審理され、魚住被告は女性をひいたことについて「その時は気づいていませんでした」と起訴内容を否認しました。
検察側は冒頭陳述などで「現場から1.7キロ進んだ路上で、車両の下部に自転車が挟まっているのに気づき事故を起こしたことを認識したにもかかわらず、現場に戻り救護するなどの措置をしなかった」などと指摘しました。
弁護側は、「人ではなく自転車のみを巻き込んだ認識だった」としてひき逃げの罪は成立しないと主張しました。
次回の裁判は、1月15日に行われます。