小型の発信機を使った民間の位置特定サービスを活用して、山岳遭難者を救助する訓練が宮城県白石市で行われました。

 白石市の陸上競技場で行われた訓練には、白石警察署と仙南消防署の署員が約20人参加しました。

 遭難した人を見つけるため訓練で使われたのは、民間企業が展開する会員制の位置特定サービス、ココヘリです。

 登山者が持つ子機からの電波を頼りに、ヘリコプターやドローンに乗せた親機で場所を特定します。

 中島秀太記者「登山者が持っている子機と、消防や警察が持っている親機です。親機には遭難者の距離や方向が示されていて、遭難者を見つける助けになるということです」

 訓練では、ドローンに乗せた親機でおおよその位置を把握した後、署員らが手持ちの親機を使って遭難者を発見しました。

 白石警察署鈴木竜也地域課長「遭難者のいる場所が分からない状態で捜索するのと、ある程度位置が特定されていて捜索するのとでは、捜索救助までの時間が全く違いますので、今後も訓練を重ねていち早く救助者を見つけられるように訓練を実施していきたいと思います」

 AUTHENTICJAPAN八木澤美好専務取締役「家族や家で待っている方のためにもココヘリに入っていただき、大好きな山登りや春秋の山菜採り、キノコ採りにもご利用いただければと思っております」

 登山者による遭難は1月から11月末までで、19件発生しています。