IOC(国際オリンピック委員会)はミラノ・コルティナオリンピックでウクライナの代表選手がロシアの侵攻で死亡した選手らの写真が貼られたヘルメットの使用を認めないと発表しました。一方、選手は、このヘルメットを使い続けると述べました。
ウクライナオリンピック委員会はスケルトン男子のウラジスラフ・ヘラスケビッチ選手がロシアの全面侵攻により命を落としたアスリートの写真を貼った「追悼のヘルメット」を競技で使用できるようIOCに求めていました。
しかし、IOCは10日「政治的シンボルに関するガイドラインに反する」として使用を認めないと発表しました。
代わりに追悼の意を表す黒い腕章の着用を認める判断を下しました。
この決定を受けて、ヘラスケビッチ選手は「ガイドラインに違反したとは思えず、決定には同意できない」「今日私たちがスポーツやオリンピックを楽しめるのは、彼らの犠牲のおかげだと信じている」として、「明日のレース本番も使い続ける」と述べました。
このヘルメットを巡ってはウクライナのゼレンスキー大統領も「我々の闘いの代償を世界に思い出させてくれた」とSNSに感謝のコメントを投稿していました。
ウクライナ外務省によりますと、2022年2月の全面侵攻以来、650人以上のウクライナ人選手やコーチが死亡し、800以上のスポーツ施設が破壊されたということです。