津波が発生した際に、バルーンを使って避難ビルに住民を誘導する東北大学の実証実験が、仙台市宮城野区で行われました。バルーンは人工衛星から発信される津波警報を受信し、自動的に上がるということです。

 仙台市宮城野区中野にある津波避難タワーで行われた実験は、東北大学の災害科学国際研究所が4年前から行っていて、津波が発生した際に自動でバルーンを上げて安全な避難場所に住民を誘導します。

 実証実験では、人工衛星みちびきから発信される津波警報を受信して、バルーンが自動で上がるまでの手順を確認しました。

 人工衛星から信号を受信するとヘリウムガスがバルーンに充填され、90秒ほどで直径2.2メートルに膨らみました。

 津波避難の標識が表示されたバルーンは、遠くからも見えるように40メートルほどの高さまで上がりました。

 15分ほどかかっていたバルーンを上げるまでの時間が、2分から3分に短縮できたと

いうことです。

 津波バルーンプロジェクト成田峻之輔代表「3.11の教訓として初動でいかに情報を伝達するかというところがとても重要だったという教訓がありますので、空を見てすぐ分かるような物を使っていくことは意義があるかなと思います」

 プロジェクトでは2026年度中に技術を確立させ、2028年度中の実用化を目指しています。