埼玉県の小児医療センターで10代の男性が白血病治療のため抗がん剤注射を受けた後に死亡した問題で、他の患者2人にもまひが出ていたことが分かりました。

 埼玉県は17日に会見を開き、去年、県立小児医療センターで白血病治療を受けていた患者2人が抗がん剤を脊髄(せきずい)の周辺に注射した後に下半身のまひが出たと発表しました。

 この医療センターではすでに10代の男性患者が抗がん剤注射後に死亡し、10歳未満の男児ら2人が重度の後遺症を負って、現在も意識不明の重体です。

 県によりますと、死亡した男性と10歳未満の男児ら2人の体内からは脊髄周辺の注射では使われない「ビンクリスチン」という薬液が検出され、この薬液が神経症状の原因とみられています。

 一方で、下半身のまひが出た2人からはビンクリスチンは検出されず、因果関係は分かっていません。

 県は2人にまひが出た経緯について詳しく調べるとともに警察にも相談しているということです。