埼玉県の小児医療センターで男性が白血病治療のため抗がん剤注射を受けた後に死亡した問題で、病院は原因究明のため調査委員会を設置する方針を明らかにしました。

 埼玉県立小児医療センターでは、白血病治療を受けていた10代の男性が抗がん剤を脊髄(せきずい)の周辺に注射した後に神経症状を発症し、先月に死亡しました。

 県によりますと、死亡した男性の体内からは本来の治療では使われない「ビンクリスチン」という薬液が検出され、この薬液が神経症状の原因とみられるということです。

 この施設では他にも10歳未満の男児ら4人に抗がん剤注射後に重度の後遺症が残るまひ症状などが確認されていますが、2人からは同様にビンクリスチンが検出されました。

 こうした事態を受けて小児医療センターは今月25日、医療事故調査制度に基づく調査委員会を設置する方針を明らかにしました。

 今後、事故の原因究明が進められるとともに警察の捜査にも協力するとしています。