東京・池袋のポケモンセンターで働く女性が、元交際相手に襲われ殺害された事件で、男が女性に「ポケモンセンターで働くのをやめろ」と話したことで交際関係が解消になり、後にストーカー行為に発展していたことが分かりました。
■被害女性の“憧れの職場”否定
春川萌衣さん(21) 「ポケモンセンターで働くことが夢でした」
その夢は、突然奪われました。東京・池袋のポケモンセンターで26日、アルバイト店員・春川萌衣さんが殺害された事件。春川さんを殺害したとされる、住所・職業不詳の廣川大起容疑者(26)は、自らの首を刃物で刺し、死亡しています。
施設内の現場は営業再開のめどが立たず、シャッターはおりたまま。その前には花束が供えられています。
春川さんのポケモンへの愛情。同級生らは、その姿を目にしていました。
春川さんの同級生 「ピカチュウの印象がある。ポケモンのぬいぐるみを身に着けている印象」
春川さんを知る人 「娘もポケモンが好きで娘とよく遊んでくれて、優しい子だった」
悲劇から一夜明け、事件の背景が分かってきました。
春川さんと廣川容疑者は、八王子市内の飲食店のアルバイトで出会い、おととし10月に交際を開始。
そして去年7月、春川さんは憧れだったポケモンセンターで働くことになります。しかし、廣川容疑者の「お前には向いていない、やめろ」の言葉がきっかけで交際関係は解消。
すると、春川さんの自宅玄関に、「連絡ください」という手紙やポケモンのカードが置かれるようになります。
■警視庁は今年に入り3回安全確認
廣川容疑者の付きまといが始まったことから、去年12月、八王子署に相談していました。
警視庁は相談を受けたその日、春川さんの身の安全を守るため、警察官を付き添わせて、自宅に送り届けました。すると、その周辺を歩きながら自宅をじっと見つめる廣川容疑者を発見し、確保しました。
警視庁はストーカー規制法違反の疑いで廣川容疑者を逮捕。この時、廣川容疑者が乗っていたレンタカーからは、刃渡り10センチの果物ナイフが見つかりました。
廣川容疑者 「自殺を考えていた。もうストーカー行為はしません。復縁をしたかった」
今年1月、警視庁はストーカー行為をやめるよう命じる「禁止命令」を出すと、検察は略式起訴し、廣川容疑者を釈放しました。
廣川容疑者 「もう近づきません」
警視庁は春川さんに「勤務先も変えたらどうか」と指導したそうですが…。
春川さん 「仕事は変えたくありません。ポケモンセンターで働くことが夢でした」
そんな夢の職場で、事件は起きてしまいました。
春川さんを知る人 「すごく礼儀正しくて明るい。家族みんな仲良かった。いつもおつかいに行って、重い荷物持って母親のサポート」
警視庁は今年に入ってから合計3回の安全確認を行っていて、「とり得る最善の措置を取っていたと思っている」としています。
(2026年3月28日放送分より)