宮城県にはアニメスタジオがいくつか進出しています。代表的なスタジオは、MAPPA(仙台市・呪術廻戦、チェンソーマン)サブリメイション(仙台市・ラブライブ!シリーズ)旭プロダクション(白石市・機動戦士ガンダムシリーズ、ジョジョの奇妙な冒険)があります。
東京都を拠点に2024年に設立されたばかりのスタジオクラッチも、7月1日から仙台市に新たなスタジオを設置し稼働する予定です。
仙台市青葉区の専門学校デジタルアーツ仙台では、2010年度に設置されたイラスト・マンガアニメ科で14人がアニメーターを目指して学んでいます。
この日の授業はオリジナルアニメの制作で、学生が考案した学園ファンタジー作品を絵コンテや作画などを分担し、協力して作り上げていきます。
学生「ここにいる皆も小さい頃からアニメとか絵を描くのが好きで。少しずつ自分ができることの積み重ねを増やすために選んだのが宮城県」
取材に応じてくれた学生は、宮城県や秋田県など全員が東北出身です。
金銭面や地元での就職希望から、志望は主に宮城県にあるアニメスタジオです。
「宮城県は人が多いこともあると思いますし、集まりやすいのかなと」「東北でも雪が降らないほうだから、そういう意味でもいい」
アニメ制作の進出先として選ばれる理由を、仙台市の産業集積推進課に聞きました。
仙台市では、ゲームやアニメなどのデジタルコンテンツをつくる企業にオフィスの賃料を助成する事業を2016年から始め、大手アニメスタジオのMAPPAも助成を活用して進出しました。
仙台市産業集積推進課御供真人課長「首都圏だと既に人材の取り合いになって人手不足になってきておりますけれども、専門学校など人材の供給力を持つ都市で、更にアニメスタジオ進出の余地がある意味で、仙台市に進出することで早く多く人を雇えるところがメリットになっているのかなと」
御供課長は、仙台市が都市と自然の景色をどちらも身近に楽しめる点にもポイントがあると話します。
仙台市産業集積推進課御供真人課長「街の風景であるとかを取材する際にスタジオから、近いところで取材に行かれると伺っております。都市の風景だけではなく、車で30分以内で海にも山にも行ける。冬は雪も降るし紅葉などもある。非常にコンパクトに全ての日本の風景を取材できる」
国や仙台市が支援を進めているアニメーション産業では、活躍するアニメーターから聞かれるのは東京都ではなくてもデジタルを通じて世界に羽ばたけるうれしさだと話します。
仙台市産業集積推進課御供真人課長「アニメは、自動車産業や半導体産業に勝るとも劣らないくらい大きな産業に成長しつつある。世界に作品を発信する仕事に就かれる街になってほしいと考えております」