皇室典範の改正案は10日、わずか3時間の審議を経て衆議院を通過します。与野党から異論がくすぶるなか、改正案は残り1週間の今の国会で成立する見通しです。

■審議時間は残り3時間

自民党 熊田裕通衆院議員 「いい雰囲気でやれそうだね」

 和やかな会話も聞こえた9日の国会。10日、審議が始まる「皇室典範改正案」を巡り、与党は、野党側の意見も踏まえた「立法府の総意」を基に、衆院を通過させる見通しです。

自民党 小林鷹之政調会長 「皇室典範改正案の成立に向けてとにかく全力を尽くす。野党の皆さんにも協力を、賛同をいただけるように、真摯に精一杯、働きかけを続けていきたいと思っています」

 速やかに衆院を通過させたい与党。用意された委員会での審議時間は、「残り3時間」です。

■改正案は「ガラス細工」

 法案の「柱」となるのは、女性皇族が結婚後も皇室に残ること、旧宮家の男系男子を養子として皇室に迎えることなどです。

 しかし、今問題視されているのが、「養子の子が男子の場合、皇位継承権を持つ」という部分です。

 これまで、「養子の子どもの身分」については、十分に議論されてきませんでした。与党内からも疑問視する声が上がっています。

自民党 船田元衆院議員 「国会の総意とは違った内容が幾つか含まれている。政府の改正案は国会の総意から逸脱したものと言わざるを得ない」

 野党からはこんな声が上がっています。

中道改革連合 階猛幹事長 「現時点では判断を保留し、あす(きょう)の質疑での議長側と政府側の答弁を見たうえで結論を出す」

 中道は、「養子の子どもの身分」について修正を求めていましたが、自民党は拒否しています。

自民党幹部 「改正案は、いろいろな意見を最大限入れて作ったガラス細工。修正を加えると壊れてしまう」

 国会の会期は残り1週間。改正案には国民民主党が賛成する方向で、参議院でも可決され、今の国会で成立する公算が大きくなっています。

(2026年7月10日放送分より)