しょうゆラーメンの発祥とされる名店が、約80年ぶりに創業の地で復活しました。復活の裏には、創業者の玄孫の奮闘がありました。

■「淺草 來々軒」7月2日オープン

 つるつるで弾力のある黄色い麺に、素材のうま味が凝縮されたスープ。昔ながらのしょうゆラーメンです。

50代女性 「あっさりしていてすごく食べやすいです」

20代女性 「何回でも食べたくなるなって思いましたし、行列で並ぶ理由もすごく分かります」

 今月2日にオープンした「淺草 來々軒」。

 店を復活させたのは、創業者の玄孫にあたるオーナーの高橋雄作さんです。

高橋さん 「僕の92歳になる祖父が当時小学生ぐらいで、浅草の來々軒でラーメンを食べたことがあって。もう一度、浅草で來々軒のラーメンが食べたいとずっと言っていて」

■「祖父のために、浅草に店を」

 1910年、明治の世に創業した淺草 來々軒は当時、独特の風味で癖があった南京そばに日本人の口に合うようスープへしょうゆを加えたところ、大人気となり、日本初のラーメンブームを巻き起こしたといわれています。

 しかし、第2次世界大戦の影響で閉店。

 戦後は東京・八重洲などで営業を再開しましたが、後継者が見つからず、1976年にのれんを下ろすことになりました。

 「祖父のために、浅草に店を」。高橋さんは、その思いから一念発起しました。

高橋さん 「いろんな文献を読んだり、いろんな人にインタビューしたり。再現とまではいかないかもしれませんが、明治期に出していた始まりの1杯というのを出してみようと。味にはこだわりました」

 スープには創業当時からの濃い口しょうゆ、麺には当時の小麦の遺伝子を持つ品種を使っています。

スウェーデンでラーメン店を営む 30代男性 「本当に完璧だと思います。他のラーメンと全然違います。面白い」

■看板メニューは880円

 看板メニューの「百年醤油らうめん」は880円です。

「原価のことだけを考えてしまうと厳しいところはありますが、淺草 來々軒というお店が値段以外の価値もあると思っているので」

 店には連日行列ができていて、その人気がうかがえます。

「オープン当日に、おじいちゃんに無事にラーメンを食べてもらうことができて、おいしいと言ってもらえたので、一つ肩の荷が下りたなと。日本の食文化的にも重要なお店だと思いますので、それを正しく未来に伝えていけるようなお店としてしっかり運営していけたらと思っております」

(2026年7月14日放送分より)