お中元商戦が始まっています。お中元の起源には諸説ありますが、日本文化に詳しい岐阜大学大学院の柴崎直人准教授は日本人の先祖信仰から始まったと話します。

 柴崎直人准教授「元々お中元という営み自体は、元々日本にあったご先祖様をお祭りする日が元になっている」

 柴崎准教授によりますと、日本で古来から行われていた先祖を供養する祖霊祭が、中国3大宗教の1つである道教で7月15日に行われていた年中行事と結びつきました。

 先祖に供え物をしていましたが、離れた場所に住む分家の人たちは本家に品物を贈る慣習があったといいます。

 こうした慣習が時代と共に変化し、江戸時代中期に現在のような日頃お世話になっている人に贈り物を贈る形になったということです。

 お世話になっている人というと、恩師や会社の上司や先輩、親戚や離れて暮らす親も含まれます。

 そして、お中元を贈る時期は相手がいつ受け取るかが重要です。目安ではありますが東北や関東、北陸の一部地域では7月1日から15日。関西や中国、四国、北陸の南部では7月15日から8月15日。九州では8月1日から15日などとなっています。

 柴崎准教授によりますと、時期の違いは東北や関東、北陸の一部地域は旧暦のお中元の時期を日付だけ新暦に適用していて、他の地域では新暦に合わせたことから時期の違いが生じたということです。

 柴崎直人准教授「お中元やお歳暮とか一般的な贈答に関しては、消え物ですよね。使うと消える、食べると消える。いつまでも残っていると、かえって相手の負担になり欲しくなかったものだったらどうしようもない」

 そばやうどんなどの乾麺や調味料や果物など、自分が贈られてうれしい物、相手が受け取って負担にならない物を選ぶことがベストということです。

 まとめると、贈り先は日頃お世話になっている方、贈る時期は受け取る相手の住む場所によって違う、贈る物は自分が贈られてうれしい物、相手が受け取って負担にならない物ということです。