さいたま市の高校で生徒が運転する軽自動車が横転し、助手席に乗っていた男子生徒が死亡した事故で、損害賠償を求めて提訴した生徒の両親が会見を開き、胸の内を明かしました。

亡くなった生徒の母親 「2年近くなるんですけれども、まだ死んだとは思っていないというか、私の中では納得がなくて」

 おととし11月、さいたま市西区にある埼玉栄高校のグラウンドで、整備用の軽自動車を高校2年生だった男子生徒が運転して横転し、助手席に乗っていた同級生で当時17歳の男子生徒が死亡しました。

 両親は学校法人の理事長やサッカー部の監督、運転をしていた生徒らに対し、車の管理体制や指導の不備などがあったとしておよそ1億3600万円の損害賠償を求めて1日、さいたま地裁に提訴しました。

 訴状によりますと、事故が起きた軽自動車は鍵は車内に置かれたまま無施錠で放置されていて、生徒が誰でも運転できる状態だったということです。

 また、事故のおよそ1カ月前にも同じ生徒による無断運転で横転事故が起きたということですが、学校側は調査や再発防止の対策を行っていなかったと主張しています。

 2日、さいたま市内で開いた会見で、生徒の母親は「息子は、全国を目指して頑張っていたのでその夢も希望も全部絶たれたなと。そして謝罪も一切ない」とし、「車の管理や寮のずさんな状態などすべて隠していたんだと思い、許すことはできない」と話しました。

 学校法人はANNの取材に対し、「訴状が届いたら内容を精査して適切に対応したい」としています。