一定の違反歴がある75歳以上のドライバーに実施している「運転技能検査」を巡り、検査項目の見直しなどを含めた報告書を有識者らによる検討会が取りまとめました。
警察庁の有識者検討会は3日、「運転技能検査」の課題に「方向変換」、減点項目に「安全不確認」を新たに加えたうえ、停止線を大きく超えてしまう「一時不停止(大)」の点数をマイナス20点からマイナス40点に引き上げるべきとする報告書を取りまとめました。
「方向変換」はさまざまな運転操作を一度に行う技術が必要ということで、「違反歴のある高齢者の運転能力を測るのに適している」などの意見があったということです。
また、運転技能検査を合格した受検者の3割が、その後に「一時停止」を守らずに減点されたという調査結果があります。
そのため「一時不停止(大)の減点点数を引き上げるべき」との声が上がり、今回反映されました。
第一種免許の合格点は100点満点中で70点以上になるので、この項目で減点されると一発で不合格になります。
警察庁はおよそ150人にこれらの項目を加えた実証実験を行ったところ、合格率は81.6%になり、現行の項目で実施した場合の合格率に比べて12.3ポイント低くなりました。
有識者たちからは不合格になった受検者に対し、自動ブレーキなどで安全運転を支援する「サポートカー」の限定免許を付与する案も出ています。
警察庁は、制度の改正を含めた必要な検討を速やかに進めるとしています。