高校野球、仙台育英が新チームとなり新スローガン超変革を掲げました。

 8月5日の夏の甲子園初戦、札幌日大戦のスタメンと8月29日の秋の宮城県大会2次予選東北戦のスタメンを比べると、新チームには夏の甲子園に出場した選手やベンチ入りした選手が8人もいます。
 こうした中でも何かを変えようと新チームが掲げた超変革について、選手や須江監督に聞きました。

 新チーム初の公式戦となった8月29日の宮城県大会2次予選では、夏の甲子園でも活躍した有本が2打席連続ホームランを放つなど、夏の宮城大会決勝でも戦ったライバル東北に7回コールドで勝利、最高のスタートを切りました。

 甲子園を経験したメンバーが多いことから最強世代とも呼ばれていますが、須江監督は。  
 須江航監督「最強世代っていうか、伸びしろ世代くらいの感じで捉えてほしい。たぶん誰も最強世代だとは思っていない。(夏の甲子園では優勝した智弁和歌山に)残念ながら一方的な展開で敗れましたから、そうなってくると経験した下級生が多いとはいえ、ここから平坦な道のりでもないですし」

 8月18日、夏の甲子園準々決勝は先発の古川をはじめ2年生主体で智弁和歌山に挑みましたが、結果は3-11。優勝を果たした智弁和歌山に大敗します。
 古川諒弥投手「自分たちの力は日本一に到底届かないところでしかないと痛感させられたし、自分たちが目指していたところはそう簡単に届くところではないと甲子園では実感させられた」

 大きなレベルの差を実感した2年生たち。あの壁を越えるためには変わらなければ。その思いから超変革というスローガンが決まりました。
 須江航監督「このままじゃ駄目なんだなって思ってもらうことが大事だったので、変わるんだったら大きく、超変革くらいのことがない限りはここより先には行けないんじゃないかなという意味を込めて、新チームのスローガンにした。特に深く考えずにやってきたことすら疑って活動してほしいなっていうのがメッセージだったが、それを良くくみ取ってわずか3週間くらいですけど大きく何か動き始めたなという気はします」

 9月8日の個人練習、選手はそれぞれの超変革と向き合い没頭していました。実際に超変革していることについて選手に聞きました。
 有本豪琉選手「個人のプレーとしてはバッティングに重きを置いて取り組んできて、その分体重が増えたこともあってスピードっていう部分が落ちてしまった。今はパワーであったり守備っていうのはできてきているかなと思うので、夏に向けてスピードに重きを置いて取り組んでいきたい」
 倉方湊都主将「キャプテンの立場になったので、自分が態度に出してしまうとそういう雰囲気を皆に感じ取られてしまったら、そういう立場にいる以上周りに伝染してしまう。自分の悪い気持ちを持ち込まないよう、ポジティブな気持ちを常に持とうかなと思っている」

 個人はもちろんチーム全体にも、変革の兆しが見え始めています。
 齊藤駿太主将「全員が意識改革じゃないけど、意識は変わってきてるのかなとは思いました」
 古川諒弥投手「まずは大きく変わったなって思うことが、前のチームより会話する数が増えたかなって思うので」

 練習後、選手だけで行われるミーティングでは、日々の中で感じた違和感やずれを共有します。この日は、グラウンド整備が不十分だった点について話をしていました。会話が増えたことで、チーム全員が同じ方向を向けるようになっています。
 倉方湊都主将「全てを変えるってわけではないけれど、仙台育英の良き伝統を残しながらもこれは自分たちに合っていないなとか、もっとこれやったほうがいいんじゃないかって部分に目を向けてやっています」

 仙台育英の新スローガン超変革は甲子園での大敗、そして全国の壁を超えるには大きく変わる必要があるという思いから生まれました。須江監督が甲子園敗退後のミーティングで「優勝を目指していたんだからベスト8〝進出〟ではなく準々決勝〝敗退〟だよね」と話していました。選手もそういう意識を持っていたということが分かります。

 自分たちで考えて、日々の小さな違和感もチーム全員で共有してより良い方向へ向かうということが仙台育英の超変革です。

 仙台育英は、10月の東北大会出場を目指し秋の宮城県大会に臨みます。東北大会は春のセンバツ出場に関わる重要な大会です。仙台育英の次の試合は19日、仙台東と対戦します。超変革する仙台育英の戦いに注目です。