社員が顧客から巨額の金銭をだまし取っていたプルデンシャル生命について、委員会の調査で被害額が申告ベースで61億円に上ることを明らかにしました。

■金銭詐取で社員157人処分

プルデンシャル生命 得丸博充社長 「改めて深くおわびを申し上げます。大変、申し訳ございませんでした」

 長期間にわたる巨額な不正行為をなぜ止められなかったのか…。

 今年1月に発覚した外資系大手「プルデンシャル生命」による金銭詐取問題。

 今月8日、その調査結果を公表し、合わせて顧客から金銭をだまし取るなどしたとして退職者を含む営業社員157人に対し、懲戒解雇などの処分にしたと発表しました。

プルデンシャル生命 得丸博充社長 「経営の在り方そのものが問題の発生と長期化を招いた、会社全体の経営課題であると認識しております」

 今回、調査対象となった顧客は794人。被害額は申告ベースで約61億6000万円。調査は1992年から去年まで34年にわたっていて、人数や金額は確定的なものではないとしています。

 プルデンシャル生命は今年2月9日以降、新規契約の販売を自粛していましたが…。

プルデンシャル生命 得丸博充社長 「自粛期間中にも金銭にかかわる不適切な事象があったのは事実でございます」

 不正の要因について、報告書では営業成績重視の企業文化・組織風土といった構造的な問題があったなどと指摘。

 完全歩合制に近い「フルコミッション」と呼ばれる報酬制度も要因の1つとされました。

 これを受け、営業成績が振るわなくても生活に困らないように最低保証給を導入することが決まりました。

プルデンシャル生命 得丸博充社長 「なかなか新規約はお預かりできずに報酬が低い、イコール生活や活動に対する経費も含めて捻出できない。そういった者たちがお客様から金銭を借りてしまうとか搾取してしまうというような行動に移るケース、ここについては一定報酬制度は効いてくると思っております」

 また、再発防止策として支社の数を来年中に現在の半分以下にして、管理職を増やすことで営業現場に目が行き届くようにするということです。

プルデンシャル生命 得丸博充社長 「(Q.1500万円以上稼ぐ人も一定数いて、高額収入の人による不正も防げるのか?)ライフプランナー(営業社員)とお客様との関係が密室化していて、どんな話をされているのか会社側で確認できなかったことが大きな問題だと思っていまして、お客様との商談を録音しようと思っています、AI(人工知能)を使って。少し怪しい発言等をするとフラグが立ちますので、複合的な仕組みを使いながら再発防止をしていくような考えでございます」

 問題の責任を取り、2月に当時の間原社長が辞任していますが、新たに得丸社長ら役員3人が報酬の30%を3カ月間、自主返納するとしています。

 事態を重くみた金融庁は近く、3カ月程度の一部業務停止命令を出す方向で検討しています。