11月に投開票を迎えるアメリカの中間選挙で与党・共和党の逆風が伝えられるなか、専門家は野党・民主党が上下両院を制する確率は「五分五分だ」としています。

 アメリカの中間選挙について最新の情勢を調査するバージニア大学政治センター所長のラリー・サバト教授は、連邦議会下院で野党・民主党が「ほぼ確実に過半数の議席を獲得する」と分析しています。

 そのうえで、民主党が上下両院を制する確率は「五分五分だ」としました。

 サバト教授は与党・共和党が苦戦している理由として、長引くイラン情勢によるガソリンや軽油、食料品の価格高騰、トランプ大統領の親族によるファミリービジネスの横行などを挙げ、国民の不満が高まっているとしています。

 また、野党・民主党についても勢力を伸ばす「急進派」と「主流派」が対立していることもあり、党そのものが共和党より人気がない状況が続いていると指摘しました。

 サバト教授が上院で注目しているのは経済問題が争点となるミシガン州で、民主党のエルサイード候補について「結果的には敗北するという見立てだったが、今ではその逆だと考えている」と語りました。

 サバト教授は下院で仮に共和党が敗北したとしても、憲法や法律を無視する傾向のあるトランプ大統領が内政より外交を優先するようになるとは限らないとしています。