宮城県石巻市の小学校で郷土芸能「河南鹿嶋ばやし」を6年生から5年生に引き継ぐ伝承式が開かれました。

 「河南鹿嶋ばやし」は、石巻市広渕地区に江戸時代から伝わる郷土芸能で、市の無形民俗文化財に指定されています。

 広渕小学校では、30年ほど前から6年生が中心となって地元の祭りなどで披露してきましたが、2020年度以降コロナの影響で祭りが軒並み中止となり、演奏の機会は半分以下に減りました。

 10日は、6年生が最後の演奏を披露した後、笛や太鼓のばちなどの道具を5年生に引き継ぎました。

 5年生総リーダー加藤遥真君「コロナがあっても地域の人たちを元気づける演奏をしていけるようになりたい」

 5年生は、4月に開催予定の「河南鹿嶋ばやし山車祭り」に向け練習を重ねるということです。