宮城県の県制150周年のロゴマーク、150の数字に、伊達政宗公のかぶとの三日月、米どころを表す稲穂、それに仙台七夕の吹き流しと宮城の魅力が満載。

 デザインしたのは大崎市の高校3年生なんですが、制作に使ったのは150年前には存在しなかった便利なアレです。

 ロゴをデザインした古川工業高校の佐々木七海さん(18)です。

 県内の高校生から集まった148の応募作品の中から、最優秀賞に選ばれました。

 古川工業高校佐々木七海さん「(採用が決まった時は)本当にびっくりで、私のイラストが今後使われるってなると楽しみで仕方なかったです」

 幼い頃から絵を描くのが大好きで、中学の頃から美術部に所属しています。

 最近のお気に入りは、アクリル絵の具や色鉛筆を使い、繊細な色使いで立体感を表現すること。

 古川工業高校佐々木七海さん「何もないまっさらなところから、少しずつ自分の思い描いた立体的な絵になっていくところがとても楽しくて描いてます」

 学校に来る美術コンクールなどの案内の中から今回の募集を見つけたという佐々木さん。

 応募してみようと手に取ったのは、鉛筆でも絵筆でもなく、スマホです。

 指で輪郭を描きタップして色を塗るスマホのイラストアプリなら、消したり直したりも一瞬。

 自宅ではいつもアプリを使って、オリジナルのキャラクターなどを描いています。

 古川工業高校佐々木七海さん「1日2時間位はずっと描いてたりしてます。音楽を聴きながら描くと、あっという間に時間が過ぎていってしまうので」

 今回のロゴも、学校から帰ってリビングで黙々と指を動かし、2時間半ほどで仕上げました。

 ロゴにあしらったのは友達や家族に「宮城」と聞いて思い浮かぶものを尋ね、みんなが知っているものを採用しました。

 悩んだのは「0」の部分。始めはこけしにしようと思いましたが、全体のバランスを考えて吹き流しに決めました。

 古川工業高校佐々木七海さん「宮城県を知らない人でも、このロゴマークを通して宮城のことをいろいろ知って学んで欲しいなと思います」