3月11日まで10日余り。震災や犠牲者への思いを、木の葉に書いて海に流す取り組みです。

 宮城県の女川町役場に設けられた記入場所では、メッセージをしたためる町民の姿が見られました。

 この取り組みは、石巻市で被災した女性が2014年から毎年行っているもので、戦時中の兵庫県が舞台の児童書「じろはったん」に着想を得て始めました。

 主人公の「じろはったん」が、戦死した親友の名前を書いた葉を海に流して思いを伝えようとする場面になぞらえて、震災への思いや犠牲者への祈りを書いた木の葉を集め、3月11日に宮城や福島の海に流してきました。

 2022年は、約9000枚を福島県相馬市の海に流す予定です。

 メッセージを書いた人「(震災を)思い出すのは嫌なんだけど、でも子どもたちもみんな頑張っているので、女川も頑張っているのでという思いで書きました」

 女川町役場では、3月4日までメッセージを受け付けています。