仙台七夕まつりが6日から始まります。毎年きらびやかな吹き流しが会場を彩っていますが、実は七夕飾りには守るべき決まりと審査基準があります。

 仙台七夕まつり協賛会の山口哲男さんは、約20年にわたり笹飾り・行事部長として七夕飾りや祭りの運営を担当しています。

 山口哲男さん「七夕まつり協賛会の立場としては、1つの形は大事にしましょうと」

 形の中で一番大事にしていることは、七つ飾りです。

 山口哲男さん「七つ飾りは仙台の七夕の最も大事な物と考えていますので、願いを象徴した七つ飾りは必ず付けてくださいと。仙台の七夕自体をきちんと意味のある物、感じていただける物にしていくという工夫はみんなでしていると思っています」

 その名の通り七夕飾りは7つの飾りからできていて、それぞれに意味があります。

 一番目立つ飾りの主役、吹き流しは織姫の糸を表し、機織りや裁縫の上達を願います。

 吹き流しに飾られる折鶴には、長寿への願いが込められています。

 他の5つはどこに飾られているかというと、竿の上部です。

 紙衣は病気や災い除け、巾着は商売繁盛、投網は豊漁と豊作、くずかごは倹約や物を大切にする心、短冊は学問や書道の上達を願っています。

 山口さんによりますと、七夕は子どもの健やかな成長や学び、芸事の上達などを願う行事で、七つ飾りはその願いを形にした物だということです。

 吹き流しの本数にも基本形があります。1つの竿に吹き流しは5本、そこに七つ飾りを添えることが仙台七夕の基本形です。

 細かく文章で定められているわけではありませんが、約80年前から受け継がれてきた伝統です。

 一方で、伝統を守りながら変化してきた部分もあります。

 山口哲男さん「飾り1つ1つに手がいっぱい入っていますよね、織り方にしても同じような織り方ではなくて色々な織り方を工夫しながら作っていくとか、紙の模様にしても合わせながら非常にきれいに作っていく、その見せ方がとっても上手になったような気がしますね」

 製作された飾りは、仙台市中心部の6つの商店街でそれぞれ審査され、金賞・銀賞・銅賞を選出します。

 6つの金賞作品の中から、一般投票でグランプリが決定します。

 審査基準は、商店街によって少し違います。

 サンモール一番町商店街では、紙質や折鶴の数などどれだけ手間をかけて作られているかを重視しています。

 マーブルロードおおまち商店街では、お店の特徴を出せているかどうかも評価のポイントになっています。

 山口さんは「時間をかけながらいい物を作ろうとしてやってる方がいる。街全体で七夕を盛り上げようという飾りがたくさんありますので、どの飾りも大事に見ていただけるとうれしい」と話します。

 一見、自由に見える七夕飾りは受け継がれてきた伝統を土台に、工夫やアイデアが加えられています。

 会場を歩く際に、そういったところも見比べてみると、いつもとは違った楽しみ方ができるかもしれません。