採石の販売権を巡り、約1億円をだまし取ったとして詐欺の罪に問われた男性被告に対し、仙台地裁は、詐欺行為は認められないとして無罪を言い渡しました。

 起訴状などによりますと、宮城県内で採石販売会社を実質的に経営していた男性被告(71)は、2016年から2017年にかけて埼玉県に住む会社役員の男性に対し、自分が所有していた県内の採石場の「採石販売権を譲る」などの話を持ち掛け、計1億500万円をだまし取ったとして詐欺の罪に問われています。

 14日の判決で仙台地裁の大川隆男裁判長は、被害者の証言と客観的な証拠が合致せず「詐欺行為があったとは認められない」として男性被告に無罪を言い渡しました。

 仙台地検は「判決内容を精査し適切に対応したい」とコメントしています。