脱線した新幹線の乗客が、当時の状況を語ってくれました。車両が飛び跳ねるように宙に浮いた感じになって、座っていられなかったということです。
脱線した新幹線には、乗客75人が乗っていました。
堀井聡カメラマン「宮城県白石市上空です。脱線した新幹線から乗客を随時降ろす作業が始まっています」
乗客は、地震発生から約4時間後の午前3時半ごろ、車両の外に誘導され高架の線路上を歩いて沿線の非常口から地上に降りました。
用意されたバスにの乗り換えるまで2キロほど歩き、白石蔵王駅や仙台駅に送り届けられました。
仙台駅に降り立った乗客が、地震発生当時の車内の様子を語ってくれました。
乗客の男性「ジャンプするような感じ。宙に浮いた感じですね。初めてでしたね。すごい揺れだったので、転んだりしたのですごい怖かったです。自分も座ってもいられなくなって、こう飛ばされるような形で通路に行ってそこからデッキに向かおうと思ったんですけれども歩けなくて、すごい揺れで」
この男性は車両が宙に浮き、転んでしまったと当時の様子を語りました。
乗客が撮影した車両と車両がつながるデッキの部分です。
奥の車両の床や入り口のドアの枠を見ると、若干左側に傾いているのが分かります。
脱線して車両そのものが傾いたためと思われます。
そしてこちらの写真では壁のパネルのような部品が外れ、上の方が通路側に倒れこんで来ているが分かります。もう1人の乗客は。 乗客2人目「車両が歪んで車両間の移動ができないと聞きましたすごい大きな揺れだったので反応できないほど揺れて、声が余り出せなかった。跳ねちゃって、バウンドしている感覚、結構怖かったです」