下水に含まれる新型コロナウイルスの量から、今後1週間の感染者数を予測する東北大学の調査結果が示されました。

 仙台市の感染者は横ばいで推移すると見られています。

 東北大学大学院工学研究科の佐野大輔教授のグループは毎週、仙台市内の下水処理場から下水を採取して、検出されたウイルスの量から次の1週間の新規感染者数を予測しています。

 3月から今週までの結果をまとめたグラフです。赤い線で示したものが研究による予測値で、青い線で示したものが実際に確認された新規感染者の数です。

 先週は2169人の予測に対して実際に確認された感染者は2167人と、予測値と実際の人数がほぼ一致しました。

 東北大学大学院工学研究科佐野大輔教授「株がポンと置き換わった時は、その株は以前には存在しなかったので非常に予測が難しい。数週間前のように大きく(予測を)外してしまうということになる。(状況が)変わった。あと1週間2週間経ってくれば変わった状況を学習できるので、モデルも適応できてきているというところです」

 今週の仙台市内の新規感染者については、先週の実測値2167人とほぼ同じ2171人と予測していて、高止まりの状況が続くと見ています。

 東北大学大学院工学研究科佐野大輔教授「先週の下水調査の結果は、先々週までと比べて横ばいで推移していて、すごく増えることもなければ減ることもなかったので。「このまま(BA.2への)置き換わりが更に進むという状況下では、あまり変わらずに人数的には横ばいで推移していくのではないかと思っています」