2020年4月の火災で全焼した宮城県岩沼市の物流施設で新たな建物が完成し、11日に関係者らが出席して竣工式が行われました。

 岩沼市の仙台空港近くに完成したのは、物流施設、プロロジスパーク岩沼です。

 11日、菊地啓夫岩沼市長や関係者など50人が出席して竣工式が行われ、新たな施設の完成を祝いました。

 同じ場所に以前あった施設は、2020年4月に発生した火災で4万4000平方メートルが全焼しました。

 倉庫内にあった食料品や日用品などの物資が燃え続けて、消火作業が難航し発生から6日後に消し止められました。

 また、県内を中心に物流が一時ストップするなどの影響も出ました。

 完成した新たな物流施設は鉄骨2階建てで、延べ床面積は以前の建物を約7000平方メートル上回る5万1000平方メートルあります。

 火災の教訓から天井にスプリンクラーが設置されたほか、大型トレーラーが2階まで入れるトラックバースが設けられているなど利便性が向上しています。

 プロロジス中村明夫開発本部長「東北にまた、このタイミングで拠点を設けられたというのは、非常にお客様に貢献できるのではと感じています」

 施設の供用開始は、8月を目指しています。