仙台市は、新型コロナのワクチン接種事務を委託している企業の従業員が、情報システムを使って個人情報を不正に引き出していたと発表しました。

 仙台市によりますと、不正を行ったのはワクチン接種事務の委託先の企業であるキャリアリンク株式会社でアルバイトをしていた30代の男性です。

 男性は1月から2月ごろ、仙台市のワクチン接種事務の情報システムを使って、知人の女性と交友関係のある男性について調べ、個人情報を抜き出そうとしました。

 被害者の男性は仙台市民ではなかったため、仙台市に住民登録がないことのみ漏れたということです。

 仙台市によりますと、システムを悪用した男性は不正を認めていて、女性の交友関係に関心を寄せ、男性の住所などを調べようとしたとみられています。

 仙台市は市民だった場合、住所や接種実績などの情報が抜き出されていたとみています。

 また、キャリアリンク株式会社はこの男性を雇い止めとし、仙台市とともに被害者に経過を説明し謝罪したということです。