闇サイトを通じて犯行を依頼され、宮城県柴田町の男性を殺害した罪に問われている男の裁判員裁判で、検察側は懲役20年を求刑しました。

 起訴状によりますと、愛知県岩倉市の森満被告(46)は2020年9月、柴田町の住宅でこの家に住む毛利哲雄さん(当時74歳)を包丁で突き刺すなどして殺害した罪に問われています。

 森被告は、同じく殺人の罪で起訴されている山元町の岩見尭明被告から、闇サイトを通じて毛利さんの長男の殺害依頼を受けていて、森被告の殺意の有無が争点となっています。

 検察側は18日の裁判で、無防備な被害者にいきなり包丁を2回突き刺していて、報酬を得るためには殺す必要があることを理解していたとして、明確な殺意があったと主張し森被告に懲役20年を求刑しました。

 一方弁護側は、森被告は「突き刺したのは1回だけ」と供述している。もみ合いになった際に包丁が刺さった可能性も否定できず、傷害致死罪か過失致死罪が成立するに過ぎないと主張しました。

 判決は25日に言い渡されます。